赤い花は観賞用に、根は生薬に
ヒオウギは、漢字で「桧扇(まれに緋扇)」と書き、日本でも観賞用に栽培されています。「扇」「緋」「矢」といった東洋の貴族的な印象を持った植物で、京都祇園祭の花としても知られ、「魔除け」の意味で軒先に飾るのだそうです。
漢方処方で用いられるのは主にヒオウギの根茎で、「射干(やかん)」と呼ばれています。消炎、鎮咳、去痰薬として咽頭痛や扁桃腺炎に応用されており、皮膚癬菌に対する抗菌作用があるとされています。
ヒオウギエキスの主成分は、イソフラボン及びその配糖体です。イソフラボンには、女性のホルモンに似た働きがあると報告されています。
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