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素材別美容成分

和漢

古くから日本で用いられてきた和漢植物を由来とした、美容成分をご紹介します。

紫蘇(シソ)

シソ

シソ2
「紫色の葉が魚を蘇らせる」

シソは「紫色の葉が魚を蘇らせる」という意味よりその名が与えられ、古くから魚肉などによる中毒の解毒、殺菌、防腐といった目的に用いられてきました。
現在でも刺身のつまにシソを添えるのは、生魚の中毒を防ぐという先人の知恵が生かされているといえます。

シ ソは漢方で繁用される生薬であるとともに、東洋諸国では食品香味料として広く用いられ、日本においても、薬用としてよりも天然着色香味料としての需要がは るかに多いといわれ、日本のピクルスである「梅干し」の着色などに使われています。また、シソの独特の強い香りは日本料理には欠かせないもので、薬味とし て、またその色鮮やかさから、料理の色どりの上からも貴重な役割を果たしています。さらにシソは添え物としてだけではなく、栄養的にも、ビタミンA、 B1、B2、C、E、カルシウム、鉄、アミノ酸などを豊富に含み、中でもカロチンは野菜の中では最高の含有量を誇っています。

シソは古くより漢方の重要な生薬として位置づけられ、咽喉部の異常感を改善する方剤や、体力低下時の風邪症候群や精神神経症状(特に頭痛)を改善する方剤など種々の漢方処方に用いられてきました。

化粧品では、炎症に対する効果、アレルギーに対する効果などが期待できます。

紫根(シコン)

シコン葉
シコン

 
古くから皮膚外用剤にも使用されている生薬

紫根(シコン)とはムラサキ科の紫:ムラサキの根のことをいい、日本薬局方に収載されている生薬の一つです。
漢方では解熱、解毒剤として用いられ、わが国でも皮膚外用剤として古くから伝えられてきた赤色を呈した軟膏「紫雲膏(シウンコウ)」が著名な存在です。
一 方、染料としても古くから利用があり、紫色が高い品位を表現することから、現在でも神宮、僧侶等が用いる上衣や房などの主役色として使用され、高貴なイ メージとともに心に安らぎと静けさを与えてくれる効果もあるとされることから、ステージ装飾や貴金属宝石箱などにも使用されています。

化粧品では、高貴なムードを与えてくれる色素としての利用のほか、抗菌作用、紫外線防御作用などが期待されています。

葛根(カッコン)

葛の花
風邪でおなじみのクズの根を干した生薬

荒れ地や山地に見られる、つる性多年草のクズ(葛)は、茎は長く伸び、他の植物にまとわりつきます。昔は葛のつるを材料に着物を織ったり、葉を家畜の飼料にしていたようです。花は、夏から初秋にかけて紫色の豆形花をつけます。

地下に芋状に肥大した塊根を有するのも特徴であり、根は漢方で重要な「葛根(カッコン)」とされ、
薬理作用として発汗、解熱また、降血糖作用があり、感冒などの熱性病に用いられます。
また、根から採取されるクズデンプンは和菓子の材料として有名です。
秋の七草の一つでもあります。

葛根にはイソフラボン誘導体が含まれ、化粧品原料として、女性のホルモンに似た働きや、美白作用、SOD様作用などが報告されています。

黄金(オウゴン)



ougon
環境ストレスによる肌の老化を防ぐ!

オウゴンは、コガネバナの根の周皮を除き乾燥したものです。和名のコガネバナは、根の色が黄金色をしているところから名付けられたといいます。
オウゴンは漢方処方に配合されている重要な生薬のひとつで、漢方では消炎、充血、発熱を伴う頭痛、腹痛、嘔吐、下痢、胃炎、腸炎などに応用されています。

化粧品原料としては、環境ストレスによるAhR-CYPシグナルを抑制し、皮膚の老化を防ぐ効果が期待できます。
そのほか、SOD様作用、抗炎症作用、美白作用、光加齢防止作用なども報告されています。

環境ストレスによる肌の老化とは?
タ バコの煙、自動車の排ガス、工場の排煙などの環境ストレスは、アリール炭化水素受容体(AhR)を活性化し、異物代謝に関わる酵素CYP1B1の発現を誘 導します。また、AhR-CYPシグナルの活性化はマトリックス分解酵素MMP-1の発現を誘導し、皮膚を老化へと導きます。

茴香(ウイキョウ)

ウイキョウ1
ウイキョウ2
 
ウイキョウはセリ科の多年草で、欧米では「Fennel」と呼ばれています。ウイキョウの原産はヨーロッパ地中海沿岸地方ですが、現在はヨーロッパ、旧ソ連、インド、中国、日本でも栽培されております。
夏に黄色い小さな花を多数つけ、果実は「茴香」または「小
茴香」として、古くから薬用に用いられてきました。

漢方では芳香性健胃薬に配合され、胃弱、胃痙攣、慢性弛緩性便秘、腸痙攣、下痢などに効果があるとされ、代表的な応用例として「安中散」、「複方甘草散」があります。
また、香辛料としてリキュール、ソース、カレー粉など食用にも使われています。

化粧品としては、保湿剤として基礎化粧品に用いられ、ウイキョウ油は香料として歯磨き、石鹸などに使われています。
そのほか、紫外線によってもたらされるDNA傷害の修復を促進する効果も期待されています。

延命草(エンメイソウ)

エンメイソウ
弘法大師が山中で腹痛に苦しむ旅人をこの草のしぼり汁で救ったところから、起死回生の妙薬として「延命草」「ヒキオコシ」と呼ばれるようになったという言い伝えがあります。
現在でも、消化不良、食欲不振、腹痛などに民間薬として用いられています。
延命草には、enmein,nodosin,oridonin等のジテルペン系苦味成分が多く含まれており、これらが延命草の抗腫瘍作用、抗突然変異作用の活性成分であることが報告されています。

化粧品では、抗炎症効果が期待されています。

タイソウ(ナツメ果実)



taisou
皮膚組織再生に関わる成分を含むナツメの果実

タイソウは、クロモドキ科のナツメの果実です。ナツメは、初夏に新芽を出すことからこの名が付いたといわれています。

漢方では、赤く熟した果実を天日乾燥したものを「タイソウ」と呼び、古くから、鎮静、滋養強壮、不眠症などの効果があるとされ、漢方薬の葛根湯など、その処方中に多く使われています。

タイソウの成分には、皮膚組織再生に深く係わる物質「Cyclic-AMP」が含まれています。

ヒオウギ



hiougi
赤い花は観賞用に、根は生薬に

ヒオウギは、漢字で「桧扇(まれに緋扇)」と書き、日本でも観賞用に栽培されています。
「扇」「緋」「矢」といった東洋の貴族的な印象を持った植物で、京都祇園祭の花としても知られ、「魔除け」の意味で軒先に飾るのだそうです。

漢方処方で用いられるのは主にヒオウギの根茎で、「射干(やかん)」と呼ばれています。消炎、鎮咳、去痰薬として咽頭痛や扁桃腺炎に応用されており、皮膚癬菌に対する抗菌作用があるとされています。

ヒオウギエキスの主成分は、イソフラボン及びその配糖体です。イソフラボンには、女性のホルモンに似た働きがあると報告されています。


桜(サクラ)

sakura

さくらの葉
 
ソメイヨシノの葉には肌荒れ改善、抗炎症、美白効果が

桜は菊と共に日本の国花に選ばれており、「花といえば桜」と言われるほど、古くから日本人に親しまれ、日本を代表する花として世界中で知られています。

桜 の歴史は古く、平安時代以前から山桜を鑑賞していたとされ、江戸時代後期には品種改良により多くの桜が生まれ、今では桜の代名詞となったソメイヨシノもこ の頃に誕生しました。ソメイヨシノは元々吉野桜という名でしたが、奈良の吉野山に咲く山桜と区別するために、植栽が始められた染井村の地名を加え、染井吉 野と呼ばれるようになりました。

日本のサクラには、10種類ほどの自然種を基本として、数百種の野生品種や栽培品種があるとされています。
樹皮は桜皮と呼ばれ、日本の民間薬として解毒、鎮咳薬、去痰剤、腫れ物、蕁麻疹などに利用されています。また、花は塩漬にし桜湯として祝い事に、葉は桜餅を包むのに利用されてきました。

サクラの葉にはイソフラボンのプルネチン、フラボノイドなどが含まれています。
化粧品の原料では、ソメイヨシノの葉が使われ、肌荒れ改善、抗炎症、美白作用が報告されています。

ユズ

ゆず
冬至に親しまれた果実がシワ改善、ハリ・弾力回復に寄与

ユズの栽培の歴史は古く、ミカン属の中では最も耐寒性が強いため、東北地方を含め日本各地で広く栽培されています。

日本ではユズの酸味と芳香を珍重し、料理や果実酒やジャム等広く利用されています。
ユズの精油のもつ芳香は大脳を刺激し、気分を爽快にし、皮膚表面の血管を刺激して血液循環を促進する効果があると言われており、冬至のユズ湯はひびやあかぎれを治療し、風邪を予防すると言い伝えられています。

ユズから抽出したセラミドは、ヒト角層セラミドに近い構造を有するフルーツセラミドです。ユズセラミドは遊離セラミド、つまり皮膚角質層に存在するセラミドに近い構造を有する天然植物由来成分であり、優れた美容効果が期待できます。

「セラミドは角質細胞のスキマを埋めている脂質の約50%を占めていると言われ、敏感肌・乾燥肌対策には重要な成分です。」

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古くから知られる殺菌力でニキビ菌にも対抗

蓼 藍(タデアイ)は、染料として使用されるほか、古くから薬用植物としても人々に親しまれてきました。鎮痛、解熱、解毒、消炎などの効能が知られています。 薬用植物の効果とは別に、藍染めの布は、温度変化に対する抵抗力、殺菌力、止血効果、防虫効果などの効果も知られています。
化粧品原料として、美白作用、抗炎症作用、抗酸化作用、また抗アクネ菌作用など多くの有効性が報告されています。